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5月25日(金) くらの5回目の生理が始まった。前回は昨年の10月初旬だから、7ヶ月半もかかった。とうとうきたか・・という思いだ。そう言えばさくらが初めて生理になった時は、生理痛が心配で毎日腰をマッサージしてあげたっけ。あれから2年以上か・・・ よしっ、決行だ!

5月26日(土) 正直に言って、さくらの交配は以前から考えていたので、交配は県内と三重県の2箇所に事前確認をとっていたのだ。よく考えた末、やはりさくらの血統も把握しているし、安心してお任せできる方にお願いする事にした。さくらを買った所でもある三重県に送る事にした。早速夕方電話をし、生理10日目に発情検査をして、明日が発情だと思える日の前日に送るようにとの事だった。

何だか簡単なような難しいような話だ。とにかく10日目まで待つ事にした。


5月27日(日) 生理中なのに相変わらず元気がいいさくらは、窓から見えるお隣の猫の”ミーコ”に興奮して、窓と玄関の間で往復ダッシュを繰り返している。いつもそうだ、ミーコはブロック塀に乗ったり、私の車の上で遊んでいるのだ。

私がこれから考えている事など知る由もないさくらは、無邪気で自由な時間を過ごしている。何か辛い思いが出始めた。「さくら、赤ちゃん産む?」って聞いても首をひねって「何言っているだか、わかんな〜い」って顔をする。何度も聞くと「な〜んだ」と分かったような顔で、おもちゃを持ってくる。「これでいいの?」って・・・違うけど「すごいね〜さくらは頭いいー」って言ってしまう私だった。

さくらは自慢げにじっぽをブンブン振っている。私だってしっぽがあったら負けずにブルルンブルルン振って返したい程だ。


6月2日(土) ここ数日は発情検査をやっている動物病院を探したり、日本犬の本を見たり、繁殖の本を見たり、動物に詳しい方に聞いたりした。検査をせずに体の反応で見る方法も知ったが、さくらを預ける日数が長くならないように、出来る限り正確な結果を知るため、スメアを採取し顕微鏡で見る検査はやはり必須だ。

初めて知ったが、細胞検査を行っている病院は少ないものだ。やっと2件見つかった。近くの病院は電話ではなく出向き直接先生に会ったが、イマイチ私の気が進まず、もう1件検査をしている隣町の病院に行く事に決めた。

6月3日(日) 生理10日目になった。夕方さくらを連れ出すと、ウキウキして車に乗り込もうとしている。ドアの前に立ってピョンピョン飛び跳ねているさくらを引っ張って、トイレを済ませるため短い散歩をした。本当に車が好きな奴だ。もし運転できるのなら、近くの筑波サーキットに入り浸りかもしれない。それより、診察台にいい子に乗れるかな〜とちょっと心配・・・・

病院に着き、問診表ともアンケートとも言える用紙を書かされた。病気の予防の確認や飼主の職場や職位も書く欄がある。ペットをどう思っているかの質問もあった。迷わず家族に一員に丸をつけた。(その他の欄に”宝物”と書きたかったけどやめた)先生に対しての要望は、何でも知りたいので詳しく教えて欲しいに丸をつけた。

私が待合室のイスに座ったら、さくらもイスに座るんだーとよじ登ろうとしている。ここではダメッって言いきかせた。床にお座りしているさくらがトントンと私の足を叩いた。お手・お変わりをした。こんなところでかっちょ悪いけど、相手にしていたら何度も何度も催促された。もう、いいってばー。診察室に入っても、お手お変わり攻撃は続いた。もしかして、何かが起こりそうなので、ごまかしか助けを求める合図かもしれない。

おとなしく診察台に乗った。体重は13.67Kg。先生が診察を始めようとしたら、「ウ〜」とひと唸り。先生は「やめようっと!」と言って諦め、そそくさスメアを採取した。待つ事10分「まだですね〜前期にも入っていないようです。2日後にまた来て下さい」3,670円を払って病院を出た


6月5日(火) 今日は定時で帰ると豪語していた私は、タイムカードを17:31で打刻。急いで帰って散歩を済ませ、いざ病院へ直行。何故かさくらは病院に入ろうとせず、首を後ろに引いてヤダネ攻撃をしてくる。仕方なく強引に抱えて入った。診察台に乗ったら観念し、先生は手際良く綿棒で細胞を採取した。待つ事10分。またさくらがトントンと私の足を叩いた。またかよ〜〜〜

先生が戻ってきた。「発情期に入ったようです。日にちははっきり言えないのですが、もう送った方がいいと思いますよ。犬を配送業者で送るなんて初めて聞きましたよ!」2,410円を払って病院を出た。
なんだか胸がドキドキしてきた。