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 6月10日(日) 顔も腰も一目で細くなったとわかるさくらは、帰って来てから食事もせずに、ずっと廊下や玄関で過ごしている。器もお盆もピカピカに磨いておいたのに・・・

いくら呼んでも来ないので、廊下に迎えに行って抱こうとしたら、「ウ〜、ウ〜」と唸るのだった。甘えん坊のさくらはどこに行っちゃったんだろう・・・別の犬のようだ。それでも私は強引に触れようとしたら、歯をむき出して怒った!怖かった・・・それは、興奮しているさくらよりも、今までの絆が本当に戻るのかという怖さが強かった。毎日散乱しているおもちゃも、一つも取り出していない。いつも噛まれているおもちゃ達なのに、おもちゃ箱の中でじっと出番を待っているようだ。

何も言わず、こっちをじっと見ているさくらの瞳は、言葉が話せたら「もう、嫌いだよ」と言われそうな冷たい眼差しに感じた。もう、私はこの状況にも絶えるから、とにかくご飯は食べて欲しい。そうだ!買い置き缶詰があるから、食べさせてみよう。少しずつ食べてくれ、2缶も食べたので、第一段階終了・・・ホッ。「良かったね〜」と言っている内に、また廊下にのっそのっそと行ってしまった。さくらは絶対布団の上でしか寝ないのに、とうとう夜も部屋に来なかったのだ。

  
 6月11日(月) 「行ってきま〜す」と玄関のドアを開けても、さくらの見送りはなかった。仕事中も気になってしかたない。帰ってもドドドドがない。相変わらず、さくらは寄ってこない。唯一反応を見せるのは「散歩に行くよー」の時だった。散歩も今はチャリ太郎はお留守番させる事にした。

夜、私が飲み物を取りに冷蔵庫に向かったら、ヒッタヒッタとさくらがやってきた。キッチンの扉の前に立って、こっちを見ている。やっとストーカーに戻ったな〜。私はすかさず「さくら〜来たんだ?」と、座って両手を広げてさくらを迎えようとした。その途端、さくらはクルッと回ってまた行ってしまったのだ。飛び込んでくると思った私は、ここ一番のショックを受けた。完全なる無視だ!犬がここまでするのかよ〜さすがの私も驚きそして落ち込んだ。徹底的に無視しているのだ。

今日も廊下で寝るのかよ・・・

 6月12日(火) 「ただいま〜」スッタスッタとさくらが迎えに来てくれた。「今日もかよ・・・」最近、毎日帰宅時にさくらの嘔吐した物が目に入る。玄関マットの上だ。他には浴室の入り口に敷いてある新聞紙の上、「ゲボしたの?」と指を差すと、気まずそうな顔で耳を垂れる。良い事ではないとは思っているらしい。でも、これは体調が悪いので、怒らない事にしている。(他の場所ではした事ないし)

こんな状態でも、散歩には行きたいらしい。ドアをバンバン叩いている。散歩も徒歩でのんびり近場コースにした。少しずつ落ち付いてきて、いつものように私の膝の上にちょこんと座るようにもなったが、そこで後ろから抱き付こうとすると、唸られた・・・

今度は他のお宅の犬ではなく、やっと近所の犬になったようだ。
 6月13日(水) 今日は栄養価の高い固形に切り替えた。心配をよそに、さくらは食べてくれた。食べたり吐いたり忙しい。

いつもさくらは寝る前にグルグル回って、布団を引掻く(掘っているように)のだが、今日は一段と激しい。ムキになって引掻いている。爪にカバーが引っ掛ってパフパフしている。まだまだ異常な行動が多い。私は少々疲れ気味・・・

さくらは局部を舐めてしまうので、回りがかぶれてきた。交配がさくらを変え、私自身もこんな思いをするとは、夢にも思わなかった。これは、異常な過保護が原因だと、ちょびっと反省もした。

夜中になると、さくらは窓と玄関の往復を繰り返している。枕元をヒンヒン泣きながら、走り回っている。玄関からドンドン、窓からバンバンと聞こえて、私は全く寝られない。仕方なく1時半過ぎに外に連れ出した。これでやっと落ち付くだろう・・・・帰ってからさくらは丸まって寝る体勢に入った。良かった〜。しかし、これで終わりじゃなかった。1時間も経たない内に、またドンドン・バンバンが始まった。私はフニャフニャ状態で、またさくらを外に連れ出したのだった。

 
 6月14日(木) さくらの目がおかしい!右の瞼が赤くなっている。どうしたのだろう?出かける準備をしていても、心配でならない。みるみるうちにさくら瞼は膨れ上がり、30分も経たない内に、目が殆ど開かなくなった。前足で目をこすっていたが、その内布団に顔をこすり始めた。原因が不明なので、処方がわからない。それにもう仕事に行かなくてはならないのだ。

仕方なく玄関に向かったら、ゴルフクラブが倒れていた・・・これが原因か!まだ興奮気味だが、機敏な行動ができない今のさくらは、こんな障害も避けられなかったのだ。昼休みに様子を見に来たら、大分腫れが引いたので安心した。

ここずっと、私は毎日食事も取らず、昼休みに家に帰ってさくらの様子を見に来ている。
 6月20日(水) やっと、さくらが元気になった。今日は嘔吐もなくなったし、夜も一緒に寝た。さくらの方からスタスタ来てくれた時はうれしかった。検査をして、さくらにも不安が始まった日から18日、交配に出してから15日間、短いけれど長かった時間がたち、さくらはやっと自分ちの犬になったのだ。