妊娠検査

　7月15日（日）

この間は、ガラス割れ事件で病院に行けなかったけど、その後に結果は無理せず自然に任せようと思った。何の徴候もないけれど、明日は変るかもしれないと願いを込めながら待っていた。でも、長い出血も心配なので、検査に行く事にした。

車の鍵を持ってさくらを連れ出すと、さくらは一直線で助手席に向かった。ドアを開け終わらないうちに、ドアの隙間から強引に入り込んだ。車中ずっと至福の表情だったさくらは、病院に着いた途端、ソワソワしはじめ、病院のドアの前でヤダヨ行動ときたもんだ。首を後ろに引きリードを引っ張るのだ。仕方ないから抱きかかえて入った。

診察台に乗せても、すぐ降りてしまうさくらを、軽く押さえ超音波にかける事にした。ズズズと機械が近くに押されてくると、さくらの興奮は頂点に達してしまった。ウ～、ウ～。先生を噛む体勢で、歯がカチカチと音をたてた。「できるかな？」「興奮してますね～」私が「押さえましょうか？」と言うと、先生は「押さえつけられる？」と心配そうに聞いてきた。私は歯茎丸出しのさくらを見て、正直に「この様子だと噛まれるかもしれませんね」（注：普段は噛まない）結局、超音波検査はできず、細胞検査にした。これで、やっと妊娠がわかるんだ。もう、ダメならダメでいいよ・・・・・しかし、結果はわからなかったのだ。出血の原因も想像はできても断定はできず、妊娠の可能性も否定できないので、治療もできない。「2週間後にまた来て下さい」今日支払った2,590円は、無性に重かった。

　7月28日（土）

あれから約2週間。長い出血は終ったさくらは、あの発送・交配の件は、すっかり忘れてくれているようだ。益々パワーがついたさくらは、毎日ヘラヘラ・ドタバタと過ごしている。お腹も大きくならず、胸も張らず、体の変化は全くない。検査の指定日は明日だったが、時間がとれたので今日病院に行く事にした。

まず、素直に病院に入って行った事にびっくり、心配して損した思いだ。相変わらず、人間用の椅子に座りたくて、よじ登ろうとしている。日頃の生活がどんなに自由か、良くわかる。診察台に乗っても、おとなしい。今日は噛まれるのを覚悟して動物用手袋を持参して、先生に笑われてしまった・・・超音波の機械がズズズと押されてきたら、ちょっとビビったが、立ったまま検査を受けられた。もう、無理だと諦めているのに、画面を見ると、もしや・・・と思って真剣に覗き込んでしまう。丸い影が見えたが、これは膀胱だった。「いないですね」

本当にスッキリした！子宮の異常の心配も消え、やっと気が楽になった。4,000円しか持っていないのに、検査代は3,990円。セーフ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　あとがき

心配して下さった皆様、期待して下さった皆様、いろいろご心配をおかけしましたが、残念な結果になってしまいました。1回の交配で成功100%は、タイミングが難しいです。

でも、今回は残念だと思う事より、さくらの体調や心境の様子をしっかり見ようと思い、一生懸命になれた事が良かったと思うようになりました。心からお礼を申し上げます。

そして、これから交配を考えている方も、さくらの場合、ケージ未経験・一人での長時間出張・知らない人達・初めての交配（しかも失敗では発情全盛期でない可能性有り）・と複数の原因があるようです。交配は決して怖いものではないので、頑張って欲しいと思います。