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さて今度は、よく聞く言葉だけど・・・とか、何となく知っている・・などの用語を誤解しないように詳しく説明するよ。

覚える必要なんてないけど、一度あたちの説明を聞いてみて、「な〜るほど」って思ってくれればいいんだよ。ジャンルは気にしないで、思いつくまま進めるからネ。


 犬回虫 犬科動物の小腸に普通に寄生している線虫であたちも出したんだよ。♂4〜10cm、♀5〜18cm。狭くて長い頸翼を有し、雄尾端に突起があるんだ。食道と腸との間に胃部があるよ。虫卵は球形で厚いタンパク膜があり、表面に小陥凹が密に分布し、75〜80×65〜70μm。感染に対し宿主の年令抵抗が強く、成犬では第2期幼虫で組織内でとどまっているんだ。感染・発育に3様式があり、@幼犬では幼虫形成卵の摂取により感染し、気管型移行で成熟して、約1ヶ月で虫卵が出るんだ。A成犬では全身型移行によりとどまっている弟2期幼虫が胎盤感染によって胎齢5〜6週の胎子に移行して、出生後まもなく気管型移行を終らせるんだ。これが最も多いんだよ。B全身型移行で第2期幼虫感染を受けた待機宿主(ネズミなど)から感染する。他に経乳感染も知られているんだ。ヒトが感染すると全身型移行を呈し、第2期幼虫による肝腫、眼病巣が特に小児に起こり幼虫移行症とされ、人獣共通感染症としても重要なんだよ。
 アレルギー あたちが体が痒くて病院に行った時に、原因は特定できなかったんだよね〜。餌とかホルモンとかアレルギーって言えば「あっ、そうか・・・」って思いがちだけど、じゃあアレルギーの意味って?
免疫学的機序によって起こる生体の1つの病的過程を指すんだ。定義は必ず一致していないのが難しいよね。生体内で抗原抗体反応が起きた結果、生じてくる毒性物資や、浮遊するヒスタミン様物資またはアセチルコリンなどが生体に影響を及ぼすために起こる反応と考えられるんだ。全身性で反応の強いものはアナフィラキシーって呼ぶんだ。また反応速度によって即時型と遅延型に分類されるんだ。反応そのものはアレルギ性炎症といって、状態そのものはアレルギー状態というんだよ。最近は、生体に不利な反応として指したり、過敏症の同義語として使われる傾向にあるんだってさ。
 イヌダニ そういえば、誰かダニに刺されたって言っていたので、人蓄共通感染のダニについてもちょっとだけ説明するね。あたち達イヌに寄生するダニで、ヒトに感染するものとして、イヌツメダニ・ヒゼンダニ・イヌニキビダニ・マダニ類が知られているんだ。治療は寄生ダニの殺虫剤でやっつけるんだよね。接触感染で伝播するから、イヌを隔離してからイヌ舎や用具を殺虫剤で洗浄処理するんだよ。
 フィラリア症 消化管や血管に住みつく寄生虫は三つにわかれていて、その中の線虫の仲間のうちのひとつがフィラリアで、その寄生虫の名前がそのまま病名になったあたち達の身近な病気なんだ。感染経路はフィラリア症のワンコの血を吸った蚊が他のワンコの血を吸うときに感染して、すぐに発症せず、感染後6ヶ月以降に症状が出て、その後数年にわたって患うんだ。子虫が成長するのに100日以上、親虫の寿命は5.6年と長い身近で怖い病気なんだよね。昔のワンコはこれを予防しなかった事もあり寿命が短かったんだって。薬で予防できるから、ノミダニ予防と共に、フィラリア予防もしてもらってね!蚊が中間宿主(媒体)になって、卵をかえしてまたワンコの体に戻された幼虫(ミクロフィラリア)は、皮下組織などで徐々に成長して、その後心臓の右心室や肺の血管に集まり、血液循環を悪くするので血栓ができ、これが肺の奥に流れ込んで毛細血管が詰まり、肺の換気機能(酸素と二酸化炭素の交換)を低下させるんだ。でもワンコの生体防御機能によって全く表面にあらわれない子もいるし、たった1匹でも、心臓の弁膜にかわまって危険になる運の悪い子もいるんだよ。感染したら、悪さをしない時は寄生したまま一緒に生きていけるし、発症したら、駆除剤投与の内科的治療と外科的治療をして駆除しなくちゃならないんだ。咳が出たり、動作が鈍くなったら発症の初期症状かもしれないよ。とにかく予防をすれば安心だよ!因みに、フィラリアの研究は世界で日本が一番なんだって〜!医学も(他の科学や技術も)先進国で発展しているけど、先進国はどちらかと言うと寒い国であり、暑い国では遅れているよね(^^;)でも、蚊は暑い国にいるので、先進国でもあるのに蚊がいる日本が適しているんだってさ!
 とりあえず、あたちの経験したものを説明したんだけど、なんかこの講義は、長くなりそう・・・(^^;)ゞ  
 気が向いた時に、更新する事にしようっと!